ケロケロぴーの未知標パート2

家主ケロケロぴーの思い出し思い出しの日記です。

本『こころが折れそうになったとき』上原隆

6月から先週まで、試験勉強するため、仕事帰りは図書館に通っていました。
と言っても、仕事が終わった後、必ず勉強していたかというと、そうでもなく、
雑誌を読んだり、
本を読んだりする日もありました。
『こころが折れそうになったとき』は、
そんな図書館通いの時、
ふと、目をやった書棚にあった本。
タイトルだけで手に取った本です。
「困難に陥ったとき、人はどう自分を支えるのか」
作者はそう思いながら、成功したとはいえない人々にインタビューします。
私も苦しかったことが何度かありました。
その時々、
話を聞いてくれる人がいました。
ありがたかったです。
だから、私も、話をしたいという人がいたら、
話を聞いてあげれる人になりたいと思っています。

本『西日の町』湯本香樹実

 新しくできたお店で、この本を見つけました。
 湯本氏と言えば、『夏の庭』ですが、このお話も、主人公の(大人が回想しているが)子どもと老人、そして家族が描かれています。
 湯本氏の話を読むと(特に『夏の庭』ですが)、こんな話を書いてしまうなんて、すごい人だなあと、書けない自分が何と小さいかと思い知らされます。家族でアカガイを食べるシーンは、映画『お葬式』での食べるシーンを思い出してしまいました。生きる事と食べる事はイコールなんですよね。
西日の町 (文春文庫)西日の町 (文春文庫)
(2005/10/07)
湯本 香樹実

商品詳細を見る

本『権威と権力』なだいなだ

 正月がすぎ、旧正月になるというのに、やっと新しい年になった感じ……というくらい年末年始は、大学のレポート提出に追われていました。
 クリスマスの時は、大学のスクーリング。そのときの帰りに、大学の図書館で見た『職員お勧めの本』の中にあったので、つい読んでしまいました。もう図書室は数十分で閉まってしまって、明日は休館日。
 こんなに急いで本を読んだこと、メモしながら読んだことは初めてです。古い古い本でしたが、読んだ価値はありました。

本『ネバーランド』恩田陸

 クリスマスの三連休、しかし、朝、五時に起きて、通信大学のスクーリングのため、東京へ。
 電車の中はいい読書空間。
 今朝は、起きてから出かける準備をしたので、本を選んでいる時間がない(-_-;)
 未読の本のコーナー(自宅)の中で、まったく読んでいない本を取り出して、カバンへ。
 それが、恩田陸『ネバーランド』
 恩田氏の作品の中でも、十年くらい前の作品。
 読んでみると……
 文が未完成 
 それでもひかれるところがあって、スクーリングの休み時間も読み、先ほど読了。
 最近私が童話の勉強会に出した作品も、このくらいのせめて書ければいいのに……
 でも、自分の作品の悪さ等も最近分析できたところだったので、とても素直に読めました。
 話がちょうど、冬休みに入ってすぐ、クリスマスから年末年始にかけた一週間の話。
 今回の私のスクーリングは、孤独な生活。
 それに比べて、彼らは、(孤独なはずが)、この一週間で深く濃厚な時間をすごしている……
 さっ、スクーリングも始まったばかり。明日のテスト対策をせねば。

本『よろずのことに気をつけよ』川瀬七緒

 
よろずのことに気をつけよよろずのことに気をつけよ
(2011/08/09)
川瀬 七緒

商品詳細を見る

 本屋さんでふとタイトルが気になって、手にしてしまった。
 一人称の地の文と会話文の話、読みやすそうなのと、話の奥にいる呪術の集団。本屋さんの入り口近くに積まれていたこの本を、立ち読みでざっと読むのもはばかれ、財布の中をのぞいてみた。
 小銭含めて2000円。
 今日は買うべき雑誌があったのに本屋に寄った。600円弱の本。
「二冊は買えない」
 でも、家に帰ってから、何か読みたい。
 今月はじめに発売予定だった『ななめの音楽(漫画)』の二巻目をと予定の雑誌を買おうと気を取り直すも、見つからない。店員さんに調べてもらうと、発売予定はたしかに8月はじめになっていたが、発売されていないのだそう。
 で、
 この本『よろずのことに気をつけよ』を買うことに。
 読み進むと、読みやすいのに、「?」と思うところも。ものすごく私も知っているわけじゃないのに、あれ、そうだっけ?と気になり、巻末の選評を読んだ。この本は一応、本年度の江戸川乱歩賞受賞作。
 選評を読んで、逆に納得し、その感覚は間違っていなかったと、最後読み続け、一気に読むことができた。
(この先はちょっと、ネタばれ) 【“本『よろずのことに気をつけよ』川瀬七緒”の続きを読む】

漫画『ななめの音楽1』川原由美子

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽1 (ソノラマコミックス)眠れぬ夜の奇妙な話コミックス ななめの音楽1 (ソノラマコミックス)
(2011/07/07)
川原由美子

商品詳細を見る

 高校生から大学生にかけて、一番好きだった漫画家さんが川原由美子氏でした。その名残が、自分のHPの名前に『ケロケロはうす』にも残っています(川原氏の一番のヒット作品『前略 ミルクハウス』から)。その後は、私の漫画離れもあるし、川原氏も寡作となったようで、あまり作品を見ることなく(私がその後見たのは『観用少女』ぐらいでしょうか)、川原氏については、何年か一度くらい思い出して、ネットで検索をかけるくらいになっていました。
 本当に久々に、本屋さんで川原氏の漫画を見つけました。『ななめの音楽』。
 なによりも、『観用少女』で見た、「美少女」が更にバージョンアップして、黒髪ロングのおかっぱの少女の着物すがた、『ミルクハウス』での和装好きの涼音からの、川原氏といったら、これがシンボルみたいなものじゃないでしょうか。
 静かに淡々と進む話と同様、新しい試みで描かれた(枠は黒だし、毎ページ横長同じ幅と高さの4コマに区切られていてアニメの絵コンテみたい、などなど)物語は、怖い話やシーンがさりげなく挿入されていて、このお話の着地点はどこに……と続きが楽しみ。来月2巻目が出て、これで完結なのかな?
【“漫画『ななめの音楽1』川原由美子”の続きを読む】

本『私を離さないで』カズオ・イシグロ

 久々に、フィクションの小説を読みました(長編の)。
 最近、NHKで特集されていたイギリスの作家『カズオ・イシグロ』。
 人種的には日本人、生まれも日本、
 でもイギリスで育ち、今でもそうであり、映像を見る限り、日本語をしゃべっている様子はありませんでした。
 話の設定を前もって知っていたので、最初からネタばれ状態で読み始めました。
わたしを離さないで

(続きでもネタばれなしです)
  【“本『私を離さないで』カズオ・イシグロ”の続きを読む】

漫画『きみはペット』小川彌生

 娘がレンタルで借りてきた漫画。ドラマ化もあったな(でも観てなかった)と思いつつ、娘の読み捨てて(本は床に置くな)あった漫画を読みました。ホントはドラマ化の頃、高学歴で仕事ができる女の人には彼氏よりペット的な人を欲しがる云々みたいなことが言われていて、そういう設定が時代的に受けていたのかと思っていたのが、読んでみると、「この人、話の進め方や人物設定がうまいな」と引き込まれながら読んでました。
 話の結末はだいたい読めてしまいましたが(福島は多分蓮見さんのペットになるんだなとか)、でも、ぽつんと入った短編のような話やところどころ、視点を変えて描いていたりとか、いろいろなバリエーションの展開は、作者の力量を感じました。そして、後半部分を一気に読んでいるときに、「あら、これは」と。
【“漫画『きみはペット』小川彌生”の続きを読む】

本『朽ちていった命』

 地震で問題になった原子力発電。私の中では、1999年に起こった茨城県東海村での臨界事故。NHKのドキュメントを観て、「放射線を浴びること」をそのとき、考えていた《つもり》になっていました。なぜ、《つもり》になっていたかというと、その事故のことを間違って記憶していたから。
朽ちていった命

 原子力発電をすることは、その現場で作業する人々がいて、その周りには人が住んでいて、そして、放射線を浴びた体はどうなるのか。怖がらずに、きちんと《放射能》の何が怖いのかを考える必要があると思いました。そして、便利になった生活とどう原子力発電を含めた日本のエネルギー問題を考えていかなければいけない本当のターニングポイントに今来ていることを気づかなければ……この東海村の臨界事故で命を落とされた方々の記録を読むと思うのです。過ちは二度繰りかえしてはならないと。

本『エンド・ゲーム(常野物語)』恩田陸

 これで、今出ている常野物語シリーズの『光の帝国』『蒲公英草紙』『エンドゲーム』をすべて読むことができました。フィクションをシリーズで読むなんて、滅多にないので、私にしてはすごいことなのです。
 『光の帝国』は短編が集まって一つの本になっています。でも、きっと恩田さんなら、個々の話を次は一冊に書き広げていけるでしょう。ちなみに今回読んだ『エンドゲーム』の家族も、『光の帝国』に出てきます。
 この『光の帝国』はタイトルですごく損をしていると思います。特に、帝国って、どうしてもスターウォーズの影響か、ものすごくスケールが宇宙規模の話のようなイメージがありますが、そうではありません。常野物語のシリーズの第一作だったので、『常野物語』でもよかったのに。三冊ともテイストが違って、それぞれよさがあります。ちなみに、『光の帝国』は人にお勧めして貸していたので、誰のところに行っていたか忘れてしまってましたが、先日戻ってきました。おかえりなさいです。
次のページ

FC2Ad