ケロケロぴーの未知標パート2

家主ケロケロぴーの思い出し思い出しの日記です。

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お月さま、こんばんは

 お月さま、こんばんは。今日は、高校からずっと恩師であるH先生の通夜でした。朝、慌しい中で聞いた訃報は、なんとなく予感していて、なおかつ、クリスマスに通夜なんて、明るい先生らしいと思いました。
 先生は画家で、高校の非常勤講師で、一応、美大に行こうとしていたわたしを目にかけてくれてました。美術の授業は昼前で、よくランチ食べに行きました。よーく考えると、お昼の時間にランチ食べにいくなんて、普通の高校生じゃなかったですね。今日は、友だちとランチを食べに行きました。あんまり食べれないわたしは、先生とのランチはいつも完食していました。おかげさまで、ランチは、よほどのことがない限り、全部食べることができます。今日も、全部食べました。
 美大がだめだった時も、失恋した時も、先生は笑って話を聞いてくれました。今年の先生の個展のとき、「話を書くために、行きたいところがある」と言ったら、「じゃあ、行ってきたら。行かないと描けないことあるから」といって、背中を押してもらいました。そう言われた夜に宿を決めて、翌日でかけました。話は書いていませんが、いろんなことを調べるきっかけになりました。
 通夜は先生の実家であるお寺で行っていました。大体の場所を聞いていたのに、一度も行ったことがなかったお寺。お寺の跡取りなのに、絵の道を選んだ先生。小学校の先生もしていたのに、美術だけの先生になり、多くの人の絵の教室の先生になりました。愚弟なわたしは、高校以来絵を描いていません。でも、先生は、ずっと先生でした。
 昨年は、まだ、自力で外出できて、二人でランチを食べましたね。あのランチが先生との最後のランチでした。
 通夜の最後に、先生の顔を見ました。やせちゃいましたね。わたしが高校生くらいからかけているメガネをつけてました。遺影は笑顔の写真。わたしが高校生くらいのときの写真でした。
 帰るね……お寺を出て、数百メートル先の車へ向かって歩きだしたとき、ふと、振り返りました。お寺の裏山から、ひょっこり丸いお月さまが出ていました。
 お月さまは、先生の笑顔のようでした。
「先生、わたし、がんばるよ」
 お月さまは、その光でわたしの背中をそっと押してくれているみたいに、きらきら輝いてました。
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