ケロケロぴーの未知標パート2

家主ケロケロぴーの思い出し思い出しの日記です。

本『ツクヨミ秘された神』戸矢学

 元伊勢探訪の旅行から帰ってきて、新聞を読んでいて見つけたのがこの『ツクヨミ秘された神』という本でした。元伊勢めぐりや古事記を読んでいて気づいたことは、アマテラスやスサノオには話があるし、まつられているのに、ツクヨミにはどうして話やまつった神社があまりないのか……と思っていたところだったので、是非この本を読んでみたいと思いました。何よりも、伊勢神宮から帰る途中に月讀神社を見たのに、引き戻ることができず、通りすぎて帰ってきたということもあり、ツクヨミの神についての興味が膨らんでいたのでした。
 
 この本の中には、面白いエピソードもいくつか書かれていましたがしていたのですが(アマテラスが日の神で、ツクヨミが月の神なら、日に照らせれて輝くのは天皇ではないだろうかとはなんとなく思っていたので)、読み始めにわくわくしながら読んでいたせいか、後半のちっとも進まない内容に少し消化不良を起こしてしまいました。
 作者の説どおりなら、祟られるから逆に祀る方式の日本の祀り方とは、どうもかみ合わないのではないだろうかと思ってしまったのです。アマテラスですら、祟られるということで、宮中から出され、笠縫邑で祀られることになったのだから、「消す」というのは難しいのではないだろうか。それよりかは、何か別の話にすり替えるとか、もっと悪い人物だと後世の歴史書で書き残すとかするほうが、私にとってすんなりする説なのに……。
 この本の読了後、古本屋さんで見つけた宇佐神宮の宇佐氏の家伝の話を書いた『続古伝が語る古代史』の方が時間的に何千年とかの単位で怪しい話なのに、妙に心引かれるのはなぜでしょうか。昔から多少インチキくさくても、ロマンがある夢があるものの方が楽しいのでしょう。ちなみに『続古伝が…』には、「いにしえのウサ族の祖神はツキヨミノミコト」という話が何度もできて来て、ウサはウサギのウサにつながるし、こんなに日本中広まった八幡社は一体どういう神社なのかというのも、以前ご朱印を扱っていたホームページで、「宇佐神宮にご朱印をいただく時に、伊勢の内宮・下宮分ページを空けて記入してもらった云々」の話を見たことがあったことも、なぜかすんなり入っていったのに、『ツクヨミ秘された神』はどうして??と、一瞬立ち止まってしまうのです。
 とにかく、ツクヨミは何かの理由で(宇佐神宮だって表立ってツクヨミの話を出しているわけでなく)、秘されているわけで、それは、古事記や日本書紀に出てくる古くからある神社や神もそうであって、それらが本当は何だったのか、どうして隠されてきたのかを想像するのがとても楽しいしのです。突飛な想像ができないので、他人の書いた著述を読んで、自分の想像を裏付けていくのは(別に学者でもないので)、パズルを解くようなおもしろさを私に与えてくれるのは確かで、『ツクヨミ秘された神』も、いくつかのヒントを提示してくれました。

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