ケロケロぴーの未知標パート2

家主ケロケロぴーの思い出し思い出しの日記です。

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イーヤン<一 木羊>

 人と会話をするときに、日本語が通じるからといって意志が伝わりやすいと思いがちですが、一つの言葉はなかなか同じ意味にとってもらうのは難しいときもあります。逆に、言葉が通じないけれど、意志が気持ちが伝わることもあります。
 初めて外国へ行ったのは、学生の時の中国でした。一人で買い物をしているとき、私はそこに並んでいた同じカバンの鍵のかかり具合を、何回も何回もチェックしていました。その様子を奇異な目でずっと見ている白人の人がいました。声をかけられたわけでもないし、買おうと思っていたカバンは、鍵がまったく無意味なカバンもあったので、ちゃんと鍵がかかって、その中で、一番見栄えのよいものを選んで買いたかったのでした。カバンを買い、他の買い物をした私が、店を出て、道を歩いていると声がしました。
「イーヤン」
 声のする道向かいを見ると、さっき、私の行動を見ていた人が、同じカバンを持っていました。彼も同じカバンを買ったのです。
「イーヤン(漢字の一と木偏で羊)」は中国語で「同じ」の意味。
 私も大きな声でカバンを振って、「イーヤン」と叫びました。彼もカバンを振って、満足げでした。私と一緒で、カバンの形をとても気に入って、彼も買ったんだろうと思います。そして、買う時に、鍵をがちゃがちゃしていくつものカバンで鍵の開け閉めをしている日本人を見て、きっと同じように彼も試して買ったんだろうと思います。帰っていく彼のうれしそうな姿を見て、私はなんとなくそう思ってしまいました。
 昨日は、実家に泊まったので、親と同居している甥っ子姪っ子と遊びました。まだおちびちゃんの二人、下の甥はやっといろいろな言葉を出たぐらい。注意の言葉はわかるようですが、なかなか会話にはなりません。そのうち独り言のように、
「うんとこしょ、どっこいしょ」
と繰り返していました。『大きなかぶ』という絵本の言葉だとわかったので、『大きなかぶ』を最初から話してあげました(この話は子育て支援のボランティアで読んでいたので暗記してました)。ちゃんと話を一通りして、違う登場人物を混ぜてみました。
「ちがうちがう」
 ちゃんとわかっていて、また、お話を最初から。どんどんくっついてきて、最後は私のお膝の中にいました。「一本橋こっちょこちょ」などお互いわかる遊びで、「どこ?」「どうする?」と言葉をかけながら、遊びました。
 土曜日、日本語教室の生徒さんであるTさんが、名古屋近くの駅で友だちと会う約束をしたと話していました。日本語不得意なTさんですが、ちょうど習っていた言葉と合致して、会話ができました。
「明日、何時に会うの?」
「約束(ポルトガル語の辞書の言葉をさして)しちゃったの?」
 電車の乗り方などを駅の写真などを使って説明しました。でも、私の町の駅は私鉄とJRが同じ改札で、キップを買うところもとなりあわせで、実際に行かないとわからないけれど……
「センセ、私、日本語だめね」
「大丈夫、大丈夫」
 一気にできるようになるのは難しいけれど、一緒に駅へ行って、実際やってみるしかない。言葉ですべて伝えきるのはとても難しい。といって、あきらめず、わかる方法を模索しながら、コミュニケーションを取っていくしかないんだろうなあと。
 

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